大人のピアノが上達しないとき、練習量を増やす前に見る3つのこと

大人のピアノが上達しないときの練習見直しに関する記事アイキャッチ

大人からでも大丈夫 — ポイント

  • 何をどう練習しているか
  • 練習単位を小さくすること
  • 毎回同じ動きを正確に再現できる状態を作ること
  • 現在の曲に対して余裕があるか
  • 1日5分でも楽器に触れる日を増やす

練習しているのに上達しない

大人のレッスンで、
「毎日練習しているのに全然上達している気がしません」
と相談されることがあります。
こういうとき、私はすぐに、
「もっと練習時間を増やしましょう」
とは言いません。
むしろ、まず見るのは、
何をどう練習しているか
です。
同じ30分でも、練習方法によって結果は大きく変わります。

1. 通し練習ばかりなら、練習方法を変える

一番よく見るのは、
最初から最後まで何度も弾く練習です。
間違える。
最初へ戻る。
また弾く。
別の場所で間違える。
また最初から。
これを何十回も繰り返している。
この場合、必要なのは練習時間を増やすことではありません。
練習単位を小さくすること
です。

1〜2小節まで分解する

間違える場所だけを取り出します。
1小節。
場合によっては2小節。
そして、普段よりかなり遅いテンポに落とします。
目的は、
速く何回も弾くことではなく、
毎回同じ動きを正確に再現できる状態を作ること
です。
メトロノームを使うなら、無理なくコントロールできる速度まで落として構いません。

間違える場所が毎回違うなら「原因を探す」

昨日はここ。
今日は別の場所。
次はまた違う音。
という場合、
単純な一か所の技術不足ではなく、曲全体を曖昧なまま通していることがあります。
どこで崩れるのか。
なぜ崩れるのか。
左右どちらが原因か。
楽譜の理解なのか。
指使いなのか。
まず分けて考えます。

2. 曲が難しすぎるなら、一度難易度を下げる

もう一つ見るのが、
現在の曲に対して余裕があるか
です。
左手や腕が強く固まっている。
楽譜を追うだけで精一杯。
自分の音を聴く余裕がない。
そういう状態では、一曲を弾くだけで負担が大きくなります。
この場合、同じ曲をさらに長時間練習するより、
一度少し易しい曲を入れることがあります。

「余裕を持って美しく弾ける曲」を挟む

難易度を下げることは後退ではありません。
少し易しい曲で、
姿勢。
指使い。
リズム。
音色。
を余裕を持って確認する。
そして、
「自分はちゃんと弾ける」
という感覚を取り戻します。
そのあと難しい曲へ戻ると、見え方が変わることがあります。

3. 方法が合っているなら、反復量を増やす

もちろん、
練習方法も合っている。
曲の難易度にも無理がない。
何をすべきか本人も理解している。
それでも安定しない。
という場合があります。
このときは、単純に繰り返す回数がまだ足りないことがあります。
ただし私は、
「1日1時間増やしてください」
とは限りません。
むしろ、
1日5分でも楽器に触れる日を増やす
という方法を勧めることがあります。

練習時間より「何を直す時間か」

大人は仕事や家庭があります。
練習時間を無限に増やすことはできません。
だからこそ、
今日はこの2小節。
今日は右手だけ。
今日はこの運指。
と目的を絞った方が効率的です。

上達しないときほど、量より診断

練習しているのに伸びないと、
「自分には才能がない」
と思う人がいます。
でも実際には、
練習方法が合っていない。
曲が今の段階より難しい。
正しい方法だが反復がまだ少ない。
というように、原因はいくつかあります。
エスポワール音楽院では、練習時間だけを見るのではなく、どこで停滞しているのかを分けて考えることを大切にしています。

大人からのレッスン相談

大人になってからピアノやギターを始めたい方は、エスポワール音楽院までご相談ください。

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